日本の物語論と美を感じる心

 


開催概要

JCSS2019 日本認知科学会全国大会
2019年9月5日 17:00〜19:30
静岡大学浜松キャンパス情報学部2号館 情24教室MAP

オーガナイザー

福島宙輝 (九州女子大学)

小野淳平(デジタルアーツ仙台)

小方孝(岩手県立大学)


参加者の皆様へ

本セッションは,聴衆が原稿を熟読していることを前提としています.

原稿を熟読の上,当日は積極的なご質疑をお願いいたします.


発表者の皆様へ

本セッションでは,発表順は当日の抽選となります.

他の発表者の方の講演を受けての発表となりますのでよろしくお願いいたします.


発表原稿の一覧

 

詐欺脆弱性に対する絵画の影響

佐々木 美加(明治大学商学部)

映像とストーリーの美醜の認知

品原 誓也(法政大学社会学部,以下同),滝沢 ゆり,奥村 咲香,金井 明人,今井 友梨,稲葉光海,柴内夏希,田中志歩,田島響音

物語生成における「見える要素」から 「見えない要素」への転換を促すメカニズム -歌舞伎演目「桜姫東文章」の驚きの展開はなぜ受け入れられるのか-

青木慎一郎 (岩手県立大学)

日本の物語論・文学理論の物語生成システムへの取り込みに向けて

小方 孝 (岩手県立大学)

芸術の中心点パトスと言語表現

佐良木 昌 (明治大学)

「コンテンツ体験」の分類意義 -Creative Genome Project の CCT モデルと その展開可能性について

佐々木 淳 (AOI TYO Holdings 株式会社)

 


発表者と反論パネルの紹介(順不同)

発表者

小方 孝(岩手県立大学:物語論)

新田義彦(日本大学:文学)

佐々木淳(AOI TYO Holdings:広告)

荒木健治(北海道大学)

佐々木 美加(明治大学商学部)

品原 誓也(法政大学社会学部)

反論パネル

福島宙輝(九州女子大学:味覚表象構成論)

小野淳平 (デジタルアーツ仙台:日本的物語生成)

林侑輝(千葉大学大学院:認知科学)

伊藤拓哉(岩手県立大学:人形 -figure- の話)

and 聴衆の皆さん

セッションの概要と目的

本セッションでは,物語論や芸能,芸術,人文学的な文脈での感性や美に関する意識に関する研究者が,若手研究者に向けて各自の研究領域の動向を話題提供する場を企画する.

本セッションの目的は,認知科学,人工知能領域の若手研究者が,人文領域の知見をフォローし,自身の研究に批判的に応用できるようにすることである.

物語論や感性,芸術,美を感じる心を研究しようとするとき,認知心理学あるいは実験心理学的なアプローチだけでは片手落ちである.認知科学がより豊穣な研究領域として発展するためには,美学や哲学,文学をはじめとする人文領域の研究の蓄積を積極的に取り入れる必要がある.

しかし認知科学や人工知能研究の周辺を主戦場とする若手研究者にとって,広範かつ長い研究の蓄積を持つ人文知をフォローすることは容易ではない.本OSは,認知科学会の若手研究者が人文知を自家薬籠中の物として用いることができるようにすることを目指し,物語論を中心として人文学の諸領域の研究動向を紹介する場を企画する.

セッションの構成は弁証法的な議論とする.すなわち数件の研究発表にたいして,周辺分野の研究者が積極的に反論と新たな研究の展開の指摘を行う,物語生成の認知科学のための議論の場を目論むものである.

セッションについて

本セッションは,各自の研究発表よりも,むしろ認知科学による物語研究や人文科学領域に関する議論の場となることを重視し,150分間のセッションを通じて,弁証法的な議論展開を行うことを目指します.

前提として,本セッションは聴衆および反論陣からの反対論評を中心にするため,参加者は事前に発表者の原稿を熟読していることを求めます.

発表者は聴衆が自身の原稿を読んでいることを踏まえ,通常の研究の説明的発表ではなく,研究のキモと課題を中心に発表を行います.
以下にセッションの流れを示します.

【第1ターム(正)】

発表者は各15分の持ち時間で,自身の研究のキモの報告に加え,研究上抱えている課題や,新たな展開を難しくしている点を洗いざらい提示する.なお発表順は当日抽選とし,2人目以降の発表者は,それ以前の発表者の発表を踏まえ,関連性や思想の差異を論じるものとする.
発表中の野次は可とするが個別の質疑は行わず,次のセクションにおいて全体質疑を行う.ここでは会場を中心に質疑を募り,とくに異分野からの切れ味鋭い論評を期待したい.

【第2ターム(反)】

気鋭の若手反論陣営が一人5分の持ち時間で発表に対して建設的な攻撃,研究としての不足点の提示を行う.ここでは1人の発表者に対して攻撃をしても良いし,全体に対するコメントを投げかけることも可とする.ここでは,反論パネル6名に加え,指名反論者としてキュレーターもしくは発表者が当日の聴衆から数名を指名し,合計8名の陣営で発表者を土俵際に追い詰める.

最後に【第3ターム(合)】として,再び発表者が登壇し,セッションの議論を通じて得た新たな研究の視座,展開の表明,あるいは反省の弁を論じる